作新学院大学って内部の人ばかりですか?潰れないのですか?
作新学院大学は栃木県宇都宮市にあるFランです。
付属の作新学園高校は元五輪水泳選手・荻野公介や野球解説者の江川卓を生み出したことで有名なマンモス校です。
作新学園=高校スポーツ強い、進学校というイメージがあるならば大学も凄いかもと考えていた人は作新学園大学が学校法人の足手まといになっているFランであることに驚きを感じたと思います。
作新学院大学は地域密着型の大学
作新学院大学は1885年(明治18年)に開校した『私立下野英学校』を母体とし、1989年(平成元年)に開校した四年制大学です。
時代に合わせ様々な学部を開きましたが’21年現在の学部構成は以下の通りです。
経営学部
- 経営学科
- スポーツマネジメント学科
人間文化学部
- 発達教育学科
- 心理コミュニケーション学科
経営学部は、会社員・銀行員・公務員など、組織や地域中小企業に必要とされる人材を育成する為の学科で、組織で働く為の経営、会計の基礎知識を学ぶ…となっているのですが、いわゆる社会人になるための基礎講座ですね。
所得出来る免許は高等学校教諭一種免許状(商業:経営学科のみ)/スポーツリーダーです。これが具体的に役にたつのかと聞かれると判りません。
作大=小学校教育と言われるゆえん
作大といえば小学校教諭と言われるのは、作新学院大学はFランですが小学校教員免許には力を入れています。
人間文化学部の発達教育学科では小学校教諭免許の他に特別支援学校の教諭も目指して来る人が多いです。
採用は厳しく、非常勤講師をしながら2~3年かけて本採用を目指すという狭き門を狙う学生が多いのが現状です。
小学校教諭一種免許状/特別支援学校教諭一種免許状(知的障害者に関する教育の領域)/中学校教諭一種免許状(国語)/高等学校教諭一種免許状(国語) を取得できます。
経営学部、人間文化学部共々、就職先の第一志望に合格できない場合は地元のスーパーやドラッグストアに就職する場合が多いそうです。県内の就職率が高いといわれているのは、そのためです。
作新学院大学の入試概要
作新学院大学の入試はWeb出願で、入試制度は以下の通りになります。
- 総合型選抜(1~3回:専願:志願書、作文、面接、各回各学部30名ずつ)
- 学校推薦型選抜(経営:90名、人間文化:50名、面接と調査書)
- 一般選抜:(1~3回:特待生選抜含む:経営60名、人間文化:20名)
- 共通テスト:(経営学部:20名、人間学部:10名)
- 社会人・シニア
- 私費外国人留学生
- 編入選抜
一般選抜は、コミュニケーション英語Ⅰ、Ⅱと現国を選択。
共通テストも、現国と英語とどちらかを選び、その他一科目を選んで大学側に事前申請すればよいことになっています。
学校推薦は付属高校から上がってくる学生が多く専願で内部の人が殆どです。
その一方で『GPA基準が低い』というFランあるあるの理由で特待生を狙う人がいます。
この学校実はナゾの特待生基準があるのです。
ナゾ?スポーツ特待と普通の特待の待遇の差って何?
作新学院大学の特徴と言えば返還しなくていい特待生制度です。
一般選抜の2科目の合計点数が8割以上であれば学業特待奨学生として入学金30万と授業料65万、合計95万が免除になります。
6割であったとしても45万が免除になるのですが、両方とも1年ごとにチェックがはいるのです。
学業特待の継続条件はGPA2.8以上 (2.4~2.7で普通レベル)なのでユルいといえばユルいかもしれません。
スポーツ特待は実績をのこさなければ特待を外されるはずですが、部活を辞めたはずの学生にも特待が継続されているという謎があると学生が疑問を抱いています。
ちなみにこの大学、経済的支援の奨学金『船田特別奨学金』というものも設けていますが、こちらも毎年学業チェックが入ります。
経済的に厳しいのでFランを選ばざるを得なくなった学生にとってはスポーツ特待でのんべんだらりとしている一部の学生の存在はゆるせないのではないでしょうか。
政界失楽園などしてないで、理事長は奨学金制度にメスを入れてほしいですね。
駅から遠い!学内のコンビニ開いてない?
作新学院大学のデメリットは駅から遠いことです。
宇都宮駅から8kmもあり、しかも道中に商業施設はなく坂道です。
HPにはJRバスに乗るといいですよと書かれていますが、JRバスあるあるで本数は1時間に1~2本しかありません。
自転車行こうにも駅からタクシー20分かかる立地なので、この道中を4年間も通うのかと考えるとめげてしまいます。
スクールバスも余裕を持って乗らないといけない時間になっています。
学内にコンビニがありますよというクチコミもありますが、学内のコンビニは今時16時で閉店してしまいます。
教職課程を取っている生徒はシラバスもキツキツなので、5時限が終わると、ちょっとしたモノを買いに行く所がどこにもない羽目になるのです。
寝てる生徒も?やっぱFラン?
何がなんでも教職一発合格したい学生と特待生以外は、Fランあるあるな学生生活が見られるのも作新学院大学です。
県内の大学を学力順に並べると、宇都宮大学、白鴎大学、作新学院大学になるのですから県内最後の砦なのでしょう。学生の特徴は以下の通りです。
- 付属から来た人はのんびりしている
- 志望動機はなんとなく、友達が受験するから来たという人が大半
- 身内から就職先を心配される
- 洗い物をするのに手袋がいる
- 教養科目ではお喋りや居眠りはよくある話
- 留学生はアルバイトを入れすぎてこなくなることも
- ほぼ地元の人ばかりの人間関係
ここまでならまだ良いのですが、怖いのが真面目な先生とそうでない先生の落差が激しすぎる所です。
講義が10分で終わってしまう先生もいれば、急遽休講にして後日補講もない先生がいるのです。
『どうせFランだから』と講師陣もあきらめているのでしょうか。そうでない先生との落差は問題ですね。
全く活動していないゼミについて卒論をかかなければいけないという事も5年ぐらいまでまではあったという大学なので、この辺りは部活にお金をつぎ込むなら、改善して欲しいと願います。