【歯科倒産件数最悪】歯科大卒業生必見!倒産しない歯科選びのポイント10選

歯科の倒産、廃業が相次ぎ、’24年には、その数が史上最多になると言われています。歯科医として方向性が曖昧であったり、散財する院長が居るのは、儲からず、倒産の憂き目にあう危険性も高いのです。

何故歯科はコンビニの数より多いのか、令和に入って歯科の大型倒産が出た理由、倒産しない歯科選びを含め、合わせて解説していきたいと思います。

倒産の憂き目を見やすい歯科の特徴10選

倒産の憂き目を見やすい歯科の特徴は以下の通りになります。儲かっていたとしても、数年後の経営が判らない、景気に左右されるというのが特徴です。

  • 保険外治療(審美歯科、歯列矯正、インプラント)などがメイン
  • 院長が高齢(60代後半以上)で後継者がいない
  • 電子カルテを導入していない、もしくは機材が古い
  • 5年~10年のうちに、フランチャイズ医院が増えている
  • 院長と他の医師の時と、診療のクオリティにバラつきがある
  • 定期健診、虫歯治療、歯周病治療などで利用する患者がいない
  • サプリなど物販を売りつける
  • コロナ禍でインプラントや、歯列矯正で儲けていた
  • 医師看護師の入れ替わりが激しく、頻繁に募集している
  • 100人に1人の歯科医師が出来た珍しい治療法を得意げに自慢する

これら3つが当てはまれば、歯科医として、かかりつけ医に選ぶのはやめるべき所です。5つ以上当てはまれば勤務先に選ぶべきではありません。それ以上であれば、経営状態が危ない歯科になります。何故でしょうか。

儲け主義の歯医者は当たり前の治療をしていない

危ない歯医者の見抜き方特徴10選を挙げましたが、二分すると、儲け主義か患者のニーズを掴めないかどちらかです。

コロナ禍で流行ったインビザライン矯正は、普通の歯列矯正に比べて安価で済み、前歯だけでもできる事や、透明なマウスピースをかぶせるだけで良いことから、儲けたい歯科医の間で爆発的に広がりました。

負債総額11億6000万で破産した医療法人社団綺層会、負債総額19億で破産した高橋デンタルクリニック、37億3370万で破産した医療法人社団友伸曾に共通するのは、以下の事柄です。

  • 元は院長ワンオペの医院だった。
  • インプラントなど保険外治療で儲けだした
  • インビザラインを取り入れ、技工士も自社化した
  • 他の歯科医院の譲り受けなどでフランチャイズ化した
  • コロナ禍以降経営が悪化


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令和以降負債総額10億を超える歯科の破綻がありましたが実態は儲け主義によるものです。定期検診、虫歯、歯周病など当たり前の治療をおざなりにしたツケが回ってきた結果です。

では他の歯医者の経営破たんの理由は何でしょうか。

院長の6割が高齢者?

歯医者に限りませんが、帝国データバンクの調査によりますと、歯科医院長の6割が60歳以上。高齢化で跡継ぎがいない実態にさらされています。

筆者は、学生時代から同じ歯科医に通っていますが、筆者が社会人になってから、院長は自分のお弟子さんの中から腕のいい30代の歯科医を次期院長に指名。この様な例は稀で、30代の院長は1割に満たないのです。

院長の高齢化による廃業は後をたたず、事業整理は倒産の1.5倍になります。
高齢化だけでなく、院長やスタッフの高齢化による電子カルテ対応不可で、やむをえず廃業という話もあります。

筆者の住んでいる地域は、犬もあるけば棒にあたるという程、歯医者が多いです。歯医者は全国のコンビニの件数57000件をはるかに超え、需要過多は拒めません。倒産が相次いでいても、需要過多なのです。

倒産しない歯医者3選

Fラン歯科医、歯科技工士の方に、就職先、インターン先として選んで頂きたいのが『倒産しない歯科医院』です。
倒産しない歯医者としてあげたいのは以下の5点です。


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  • 地域で20年は開業している(既に若い院長に引き継がれて評判が定着していればなおいい)
  • 親子二代で通う患者がいる
  • 当たり前の治療を優先し、無用な審美治療を勧めてこない
  • 適度に医療器材が更新されている(無駄使いはしていない)
  • スタッフがコロコロ変わらない

いかがでしょうか。
スクラップアンドビルドの歯医者ではなく、地域に密着した歯医者を就職先に選ぶことも大事だと思います。

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