高崎健康福祉大学はもうFランじゃない?スピードスケート強豪大なの?

高崎健康福祉大はFランじゃありません。
薬学部は毎年留年が出るFラン学部ですが、それ以外は日東駒専以下にランク付けされる『世間体レベルFラン』です。

高崎駅から歩けば一時間、スクールバスを逃すと周りは田んぼしかない群馬県高崎市のはずれにある高崎健康福祉大学は何故スピードスケート強豪校になったのでしょうか。

高崎健康福祉大学は元女子短大

高崎健康福祉大学は、1936年創立者の須藤いま子が『これからの時代は女性が手に職をつけるべき』と洋裁学校を開いたのがはじまりです。’66年に家政系の女子短大である群馬女子短期大学となり、’01年に男女共学化に改組したのを境に現在の大学名になりました。

’14年には高崎健康福祉大学附属クリニック開院。
’18年には群馬県内初の農学部を設置し、生徒5人に1人の教授もしくは准教授が就く少数精鋭の指導で注目を集めています。

Fランと言われていた所以は、付属高校がバブルの頃は偏差値30代でも入れるような滑り止めであり、大学は内部進学者のための受け皿だったからではないでしょうか。

高崎健康福祉大学の学部構成

高崎健康福祉大学は、地域連携のスペシャリストを養成する大学としてテコ入れをしています。そのため少人数生学部と、資格所得に力をいれています。学部構成は以下の通りになっていて学部の横に書いてある数字は初年度学費です。

人間発達学部・子ども教育学科(136万)

  • 保育・教育コース(幼稚園教諭・保育士、特別支援学校教諭)
  • 教員養成コース(小学校・中学校教諭一種、司書、特別支援学校教諭)

健康福祉学部・社会福祉学科(136万)

  • 社会福祉コース(社会福祉士・精神保健福祉士)
  • 介護福祉コース(介護福祉士・社会福祉士)
  • 健康福祉学部・医療情報学科(136万)
  • 健康福祉学部・健康栄養学科(169万)(管理栄養士・フードスペシャリスト・栄養士・食品衛生管理者)

保健医療学部・看護学科(171万)(看護師・保険士)

理学療法学科(161万)

薬学部・薬学科(221万)

農学部・生物生産学科(161万)

  • 生命科学コース(バイオテクノロジー、動物生理学)
  • 作物園芸コース(園芸学、スマート農業など)
  • フードサイエンスコース(食品衛生・加工、発酵・管理)
  • アグリビジネスコース(マーケティング、フードロス削減など)

診療情報管理士の合格率は96%

高崎健康福祉大学の凄い所は何と言っても資格です。
健康福祉学科の管理栄養士合格率だけでなく、医療情報学科のシステム医療系の資格合格率は非常に高いのが判ります。

高崎健康福祉大学では、基本のきになる医療事務やITパスポートの他に、以下の医療系3つの資格を取れば大病院、総合病院就職間違いなしの資格があります。

医療情報技士は、医療システムの構築に携わる仕事ですので時給は格段にあがりますし、高崎健康福祉大は診療情報管理士の合格率が96%です。

五輪代表のコーチを務めた教授の居る大学!

この他にも高崎健康福祉大学は、北京冬季五輪スピードスケートで金を狙う程の強豪大になっているのです。
大学に附属病院ができた’14年当時は無名の選手だった学生を育てた名コーチ・入澤教授がいるのが強豪校になった理由の1つでしょう。

’22年では社会福祉学科卒業で職員の新濱立也さんが金メダル一番の有力候補として知られています。高校時代は完走率5割だったという新濱さんが大学3年の時にフォームを見直し改革を行ったというのですから、素晴らしいですね。

’19年長野大会・小野寺優奈選手(医療情報学科4)もすごかったです。

高崎健康福祉大学は駅から遠すぎる!

では高崎健康福祉大学のデメリットは何でしょうか。
やはり挙げられるのは駅から遠すぎる、立地として田舎すぎることでしょう。

学生は高崎駅からスクールバスを利用するか、自家用車で通学しているのですが、道も狭く車で通るのが怖いという人もいます。駐車場がキャンパスにありますが駐車料金は半年8000円。場所は抽選になるので、遠い場所にあたると悲惨です。

施設は良しあしがあり学部によってオンボロの施設に当たるか、新しい所が使えるかが運命の分かれ道です。

農学部と子ども教育学科の施設は新しいのですが、保健医療学部の建物はヒビ割れているという話を聞きました。
ゼミは行われている内容というよりも、やっている教授もしくは准教授の人柄をよく見て選んだ方が後々後悔しなくてよいというのは、どこの大学にもある話だと思います。

高崎健康福祉大学のまとめ

高崎健康福祉大学についてまとめてみると以下の通りになります。

  • 高崎健康福祉大学は、群馬県高崎市のはずれにある
  • 元々女子短大で、付属高校は滑り止めだった
  • 令和現在は、地域連携、資格所得、少人数精鋭をモットーにした四年生大学になっている
  • 医療、介護、福祉、幼児教育を主観にしている
  • 資格所得への勉強は1年次からある
  • Fランなのは薬学だけ、なので薬学は留年率が高い
  • 入試は総合選抜、推薦、一般、共テ、狙うなら一般選抜
  • スピードスケート強豪大になりつつある

もしも興味がありましたら、大学のオープンキャンパスに行ってみることもお勧めいたします。

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