Fランより就職有利な専門学校は限られている?

普通の全入りFランを卒業して就職活動しても、ろくな会社に就職できないなら、専門学校や福祉医療系大学に行った方がいいですよね。というボヤきを高校生のみならず中学生からも聞きます。

安定した就職先に結び付かない大学は行っても意味がないという現実志向から、昨今の中学生、高校生は将来の進路として、大学よりも専門学校を選んでいるようです。

以前、『Fランより就職は有利!専門学校の方が就職が良い理由』を提示させて頂きましたが、全ての専門学校がFランよりも就職に有利という誤解を与えてしまったようです。

今回は、専門学校にもよりけりという事を、ご説明させて頂こうと思います。

・医療系専門学校のニーズは二分化されている

Fランより評価され、就職率が高い専門学校のトップに挙げられるのが医療系です。

看護師、歯科技工士、介護士、ケアマネージャー、理学療法士、救急救命士などは、所得後就職に結びつきやすい医療系資格です。それだけ市場のニーズが常にあるのです。

反対に、医療福祉専門学校で所得する資格でも、資格に見合ったニーズがあるとは言い難いのが、柔道整復師、整体師、はり・きゅう師、パーソナルトレーナーなどの作業療法士です。

意外に思われるかもしれませんが、これらの資格は市場で飽和状態で、独立開業したとしても顧客の奪い合いとなっています。将来に備えてパーソナルトレーナーや作業療法士の資格を所得された方が、フランチャイズのスポーツクラブで安月給で働かされているのは今に始まったことではありません。

では美容系や、技術系の専門学校と、Fランでは、就職面でどちらが有利でしょうか。

就職面で有利なのは技術系

Fランと専門学校を比較すると、就職面で有利なのは卒業時に技術系の資格が取れる専門学校です。

工事現場の現場代理人にもつながる、電気、建設関係の資格は、どの会社に転職しても通用する国家資格です。

女性であれば美容師や、メイクアップアーティストを目指す方もいらっしゃるかもしれません。

ですが現在の日本は、美容業界も飽和状態となっています。
腕のいい美容師や、カリスマ美容師に客が集中し、新規開業する美容師は生活するのにも困難な道を歩む事になります。

美容の資格1つだけで食べていけませんので、美容+介護という二本立ての資格で、美容業界に売り込みをかけていくしかないでしょう。

専門学校よりあえてFランに行く方がいいケースもある

映像関係や放送関係でFランやEランクの大学に行くより専門学校に行った方がいいという人もいますが、実際に番組製作会社にコネがあるのは、日大芸術学部です。

以前『日大はFランですか』という記事がありましたが、これは芸術学部や医学部を除いた判断です。芸術学部からは俳優や、TV関係者を輩出しているので、下手に専門学校にくよりはマシです。

国家資格があっても、あえてFランでもいいから卒業はしておけというのが、税理士、公認会計士などの金融系国家資格や弁護士です。

専門学校だけで卒業し、これらの資格を取った人と、『とりあえずFランを卒業して金融系国家資格を取った人』とでは給料の額面に差が出ます。

『Fランに存在意義なんてあるの』という方も多いかもしれませんが、毎月の給料の額面にはかなわないのです。

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