Fラン大学がこんなにも存在する理由① 少子化による受験者数の減少
●受験者減少で下位大学がFラン化:
大学受験の歴史を遡って考えると、なぜエフランが増加したのかを慮ることが出来ます。
本来大学における入学試験というものは、大学に入学する素養を確認するための純粋な学力試験でした。しかしながら1965年頃から、大学入試の目的が「学力を純粋に調査する」ことから「大学入学者数を超える人数を落とし、入学者を選別する」という性質を持つようになったのです。
1965年は、団塊の世代を中心とした第一次ベビーブームに当たる人々が大学進学をし始めた時期です。時には、大学定員人数に対して圧倒的に大学受験者数のほうが多いという現象が生まれていました。
大学入試が本来の目的からは離れていきつつあったとしても、最終的には学力の高い生徒が合格者として選別されるため、現在よりも大学に入るためのハードルは高かったと言えます。
また、ハードルの高い大学入試を突破するために受験産業も合わせて成長していったため、学力競争ますます激しくなっていったのです。現在の私立大学の中には、悲しいことにFラン大学といわれている大学が多いのですが、その当時は偏差値が高く、しっかりとした学力がないと入学することができなかった大学もあるのです。
しかしながら少子化が進む日本では、若者人口がどんどん減少しています。それに合わせて、大学に進学する学生の人数も減少しているのです。
受験生はなるべく優秀な大学に入りたいので、団塊の世代のころであれば中堅大学しか入れなかった層も上位大学を受けるようになりました。
その結果、下位の大学であればあるほど若者人口減少の影響をモロに受け、受験生が減っていき、Fラン化しているのです。
そのため、例えば「○○大学はFランww」というようにバカにしている大学を、優秀な上司が卒業しているというケースも起こり得る話です。
世代的に上の人々が、現在のFラン大学を卒業していることも考えられますので、人前で「Fラン乙www」というようにバカにする行為は避けた方が無難といえるでしょう。
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