正解率5%・中3英語リスニングが悲惨な話になっている

毎年4月小学6年を対象に行われる『全国学力テスト』
’07年に始まったテストは『全国学力・学習状況調査』と呼ばれ、過去問も出ています。

小6、中3なら楽勝で解けると思っていませんか。

今回は英語の問題から、ぶっつけ本番で解いてみましょう。

正解率2割?筆記問題でも自分の考えを言うべき

こちらは’23年度、中3年英語全国実力テスト、筆記問題で、ロボットがスーパーやレストランで人間の役に立っているだけでなく、ペットとしても癒しになっているという内容です。

締めくくりは、ロボットは私たちの生活の生活の質をあげてくれるというものですが、これについて貴方はどう思いますか、ということを答えるのが求められる回答です。
©nier.go.jp

質問文として難しくありません。TOEICの長文読解より簡単ではないでしょうか。
しかし正解率2割、白紙3割、回答率5割だった理由は、自分で回答を導き出さなくてはいけなかったからです。

英語は、まず伝えたいこと+二番目に何故そうなのか、を書きます。

模範解答は、HPではこの様になっています。

I agree with you. If robots do our housework, we will have more time.

ロボットが居たら私たちの宿題をしてくれるから時間が出来るじゃないかって、そんなロボットほしいですよね。
全員が全員、こんな回答だと、試験を出した方は『あれっ?』て思います。

今回の問題の回答文は、犬や猫を飼っている生徒さんにとって不本意な話にもなりますね。
その場合は、この様な否定的な回答も書けます。

Even if there are many robots working as a floor guide at hotel, restaurant, I respectfully agree with you.Robot pet couldn’t alternate real animal.

公共の場で役に立つロボットと、癒しとしてロボットがペットの代わりになるかは別という回答です。

英語では、聞く、読む、書く、話すの4つが一緒にならないと相手に伝わりません。
令和シングルの全国学力調査の結果では『話す』の平均正解率は5割に留まりました。

その理由はどこからくるのでしょうか。

正解率5%未満の英語の問題は『議論』

令和シングル代・全国学力テストの正解率5%未満のものは『議論』です。

’23年度のテストで難易度が高いと言われたのは、下の図のテストです。
主旨は『プラスチック製のレジ袋を全廃するべき』というニュージーランド人の主張を聞いて、自分の考えを述べるものです。

©.nier.go.jp/

試験は以下の試験の流れになります。

英語のプレゼンテーションを聞く(質問文100word未満)
話す内容を考える(制限時間1分)
回答を話す(制限時間30秒)

筆者が何も考えず『問題文』を読んでみると、27秒です。

実際の試験は、1分で内容を考え、30秒で考えをまとめるのですから、問題文の4分の1話せれば上出来です。目指すべきは、以下の事を心掛けることです。

簡単な文面、一文は長くしない
難しい単語は使わない
頭の中で直訳が出てくるほど簡単な英文だけ考える
当たり前だが正解を狙う

この4点です。

では、この試験なぜ正解率が下がったのでしょうか。

英語=道具として使えるか

実力テストの最終目標は、英語を道具として使いこなすことです。

今回は、ニュージーランドが’25年までにプラスチックバックを全廃する記事に基づいて作成された問題です。南アフリカの様に、プラスチック袋の輸入・販売・製造が既に禁止されている国も出ているのを念頭に置かなくてはいけません。

日本はどうでしょうか。

スーパーのサッカー台のプラバックは、衛星概念上なくならないでしょう。
南アフリカの様に、プラバック=麻薬と同じように危険という扱いでもありません。

模範解答は以下の通りですが、これって30年前の英会話学校の底辺レベルの回答です。
外国人教授、助手の先生が聞くと『オレたちは何のために日本に来ているんだ』とガッカリするレベルです。

I like your idea. Many people in Japan use plastic bags.
We must change our action to protect environment like people in New Zealand.

この二点を踏まえて、30秒で答えるなら、以下のような回答になります。

It’s difficult stop selling disposable bag in Japan like New Zealand ,South Africa.Becauce, there are no strict regulation to using plastic bag.

日本は諸外国の様に、プラバックを持ち込んでも空港で追い返されるような厳しい罰則もないのは事実です。付け加えるのであれば日本人独特の衛星概念がプラバック廃止を遅らせているというのもあります。これらを僅か30秒で言えることが試験の目標です。

今後、この様に『日本語で議論して答えを導き出す』のも難しい英語の問題が出てくる可能性があります。
中学の実力テストから鍛えておけば、志望校に合格する可能性も夢ではないのです。

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