Fランク大学生でも奨学金をもらうことは可能か?利用できる奨学金や借りる際の注意点は?
Fラン大学であれ優秀な大学であれ、大学に進学するためにはある程度まとまったお金が必要です。
入学金や前期の授業料、遠方の大学に進学するのであれば新居のための初期費用など、100万円近く、もしくはそれ以上のお金が必要となってきます。
事前にこれだけの資金を用意できていれば問題ありませんが、厳しいことにすべての家庭がそうであるとは限りません。
むしろ、いきなり100万円以上も用立てることのできる家庭のほうがすくないのではないでしょうか。
そこで多くの学生が利用するのが、奨学金です。
奨学金と一口に言っても、種類はさまざま。
そこで今回はFラン大に進学する場合でも利用することのできる、様々な奨学金についてまとめていきたいと思います。
●Fランク大学の学生でも利用できる可能性が高いメジャーな奨学金まとめ
経済的理由で修学が困難な優れた学生に学資の貸与を行い、また、経済・社会情勢等を踏まえ、学生等が安心して学べるよう、「貸与」または「給付」する制度です。
奨学金には、「貸与型」の奨学金と「給付型」の奨学金があります。
日本で、一番メジャーな奨学金ではないでしょうか。
奨学金を利用する大学生の大半は、日本学生支援機構から奨学金を借ります。
もちろん、Fラン大学でも利用可能です。
有為の人材を育成するため、大学等に学ぶ学生・生徒に対し、無利息で奨学金を貸与し、多くの学生・生徒の修学に役立てています。また経済的な理由で学費支弁が困難な高校生を対象にした奨学金給付事業も実施しています。
こちらは、2016年度におよそ2500人に対して奨学金の貸与、および支給をしています。
日本学生支援機構ほどではありませんが、比較的有名な奨学金制度です。
病気、災害、自殺など自動車事故以外で保護者を亡くしたり、保護者が重度障害で働けない家庭の子どもたちの奨学金制度は、
- 高等学校・高等専門学校奨学金(国公立2万5千円、私立3万円)
- 大学・短期大学奨学金(4万円または5万円)
- 専門学校奨学金(4万円)
- 大学院奨学金(8万円)
の4種類があります(カッコ内は、貸付月額)。
また、私立学校入学一時金制度(高校30万円・大学40万円)、高校奨学生対象の大学等への進学仕度一時金(40万円)もあります。
奨学金は、無利子で、卒業後20年間で分割返還していただきます。
経済的に厳しい家庭の遺児高校生には、全員に貸し出しを目指しています。
こちらも有名です。
主に両親を亡くして経済的に困窮し、大学進学をあきらめなければならない子どもに対しての貸与となります。
このような趣旨のため誰でも利用できるわけではありませんが、利用条件に当てはまるのであれば、Fラン大に進学したとしても利用可能です。
「国の教育ローン」ならではの、安心の固定金利・長期返済。
在学中は利息のみの返済も可能です。
安心の固定金利・
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在学期間中は利息のみの
ご返済も可能
在学中のご返済の負担を抑えられ、安定した返済計画が立てられます。
お子さま一人あたり350万円までご利用可能
上のお子さま、下のお子さまとも350万円以内(外国の短大・大学・大学院に6ヵ月以上在籍する資金なら450万円以内)でご利用可能
こちらは、日本政策金融公庫が実施する奨学金です。
名称は教育ローンとなっていますが、制度としてはほぼ奨学金と同様のものと言っていいでしょう。
利子が発生する点でやはりそこは「ローン」ですが、利率も低く、返済期間も長期なので、利用しやすいと思われます。
利用条件に進学先の大学などは含まれませんので、Fラン大学生でも利用できます。
「生活福祉資金貸付制度」は、低所得者や高齢者、障害者の生活を経済的に支えるとともに、その在宅福祉及び社会参加の促進を図ることを目的とした貸付制度です。
本貸付制度は、都道府県社会福祉協議会を実施主体として、県内の市区町村社会福祉協議会が窓口となって実施しています。低所得世帯、障害者世帯、高齢者世帯等世帯単位に、それぞれの世帯の状況と必要に合わせた資金、たとえば、就職に必要な知識・技術等の習得や高校、大学等への就学、介護サービスを受けるための費用等の貸付けを行います。
こちらも奨学金という名称はついていませんが、経済的理由により大学進学費用が賄えない場合についても利用できますので、奨学金と同様の位置付けで考えます。
生活福祉資金も、進学先の大学ではなく現在の経済状況をもとに貸与するかどうかをきめるので、Fラン大学生でも使用できます。
●奨学金を借りる際に注意した方が良い点①:
このように、条件がそろえば比較的利用しやすい奨学金ですが、利用するにあたっていくつか注意すべき点があります。
今回はその中の2つをご紹介します。
ひとつは、奨学金が貸与・給付される時期についてです。
奨学金の中には、大学に進学する前の3月の段階でお金が振り込まれるものと、大学に入学した4月以降にお金が振り込まれるものの2種類があります。
一般的に大学に進学する際には、3月の段階で入学金や前期授業料を納めなければならない場合が多く、この時点でまとまった額のお金が必要になります。
大学の入学金の振り込み日はシビアな話で、期限に遅れてしまうとせっかく試験に受かったとしても入学資格を失ってしまうことがあります。
この場合、3月の段階で振り込まれる奨学金であれば問題ないのですが、もし4月以降に振り込まれる奨学金を利用する場合、別途お金の工面をしなければなりません。
自前の貯金や、身内から一時的に借りることができればいいのですが、それが難しいようであればローンなどの手段をとる必要が出てきます。
奨学金を利用する場合は、実際にどのタイミングで口座に振り込まれるのかという点をしっかりと押さえておきましょう。
●奨学金を借りる際に注意した方が良い点②:
二つ目は、奨学金が「借金」であるということをしっかりと理解しておくという点です。
大学に入学するタイミング、もしくは毎月一定の金額が振り込まれていくことから、「何もしなくてもお金がもらえる」と勘違いする人が出てくるようですが、貸与型の奨学金であればほぼ絶対に返済義務が生じます。
中には給付型や、就職先などに応じて返済義務がなくなるものもありますが、一般的な奨学金であれば就職したタイミングでしっかりと返済を始めなければなりません。
借入額にもよりますが、毎月15,000~20,000円程度の返済が始まると思っていいでしょう。
給料をもらいたての新入社員にとっては少ない負担ではありません。
奨学金という名前からなんだかマイルドな印象を受けますが、つまるところ借金なのです。
借りたものは必ず返す。
奨学金も例外ではありません。
制度の中身をきちんと理解して利用することが大切です。
●まとめ:
このほかにも、地方自治体独自の奨学金制度、進学先の大学にある奨学金制度、医学部生を対象とするような一部の奨学金制度など、さまざまな種類の制度が存在します。
聞かないと気づかないことも多いので、例えば大学の教務課に聞いてみたりすることも大事です。
例えば東日本大震災の時は特別奨学金(給付型)が大学別にありましたが、皆存在に気づかなかったため、ある都内国立大学では応募者が2人しかおらず、そのうち成績が優秀だったGPA2前後の学生が奨学金を受給したというエピソードもあったようです。
どの制度も、経済的な理由で進学できない学生であれば相談に応じてもらうことができます。
また、奨学金のみを調べて、奨学金で学費が賄えない場合に進学を諦めてしまう学生も多いのですが、実は公的な貸付制度や支援金、教育ローンは多数存在しており、場合によっては日本学生支援機構の奨学金より条件が良い場合もあります。
内容をきっちりと吟味し、あくまでも返済しなければならないということを肝に銘じたうえで、大学進学の際に費用で困ったときには奨学金や教育ローンを検討してみてはいかがでしょうか。
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