東京純心大学は学部がコロコロ変わるので危なくないですか？

東京純心大学は東京都・八王子市にあるカトリック系四年生大学です。
’67年に開学した東京純心女子短期大学が、’96年に四年生大学に改組されました。

女子短大時代は、カトリック系美大だった東京純心女子短期大学。
’15年から男女共学となり、’22年現在は看護学部の単科大学になっています。

改組、学部変更は時代の流れなのでしょうか。

東京純心大学の歴史

東京純心大学の歴史は1934年（昭和9年）に遡ります。

カトリック長崎教区に設立された長崎純心聖母会が母体で、長崎に
1940年（昭和15年）純心女学院を開校。’63年に学校法人東京純心女学園が作られました。

’64年に東京純心高等学校が、’67年に短期大学が開校する運びとなったのです。
現在は四年生大学となった東京純心大学。学部構成はどのようになっているのでしょうか。

東京純心大学の学部構成

東京純心大学の学部構成は看護学部、看護学科のみの単科大学です。
看護師と保健師の国家資格が所得できます。

授業内容は、判りやすい教授と判りにくい教授に分かれていて、
ゼミも教授に聞かないとあるかどうか判らないのだそうです。
何事も自分次第なので、ある意味向上心と積極性、洞察力が求められます。

東京純心大学の入試概要

東京純心大学の入試概要は以下の通りになっています。看護学部の募集人数は80人です。
入学検定料は35000円、共通テストは15000円です。

総合型選抜(Ⅰ,Ⅱ期）10名(面接、調査書、プレゼンテーション）
学校推薦型選抜（公募・指定校：Ⅰ,Ⅱ期）35名(小論文、面接）
一般選抜（Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ期）30名
共通テスト(Ⅰ,Ⅱ期）5名
特別選抜（社会人）若干名

学校推薦選抜は系列の高校から上がってくる生徒が多いので、
狭き門ですが総合型選抜から狙うのがお勧めです。

一般選抜の科目は、共通テスト並になっています。
国語総合、数学Ⅰ、Ⅱ、コミュ英語Ⅰ、Ⅱまでが必須で、化学が選択です。

上智に行けるチャンスだった現代文化学部

東京純心大学開校時には、現代文化学部という、こども教育を中心とした学部がありました。
しかし定員の半分たらずしか学生がいなかったため、23年度で募集停止になりました。

現代文化学部では、’10年4月から年間5名、純心に籍を置いたまま、上智大学に授業を受けに行ける『学生交流』がありました。
上智大学で取得した単位は、年間10単位までを卒業要件単位に含めることができただけに残念です。

以下HPより抜粋です。

本学部は長年にわたり、定員の半分にも満たないという、大幅な定員割れが続き、
厳しい運営を余儀なくされてまいりました。
今後さらに進むと予想される少子化を考えますと、
入学者を確保することはより一層困難になると思われます。

これは東京純心大学だけでなく、他大学でも幼児教育を重点的に置く学部に将来同じことが起きるのではないかと
懸念しています。
令和シングル卒は、就職率9割と言われる保育士も危ぶまれるという懸念かもしれないのです。

大学までバスで20分以上？就職先は同じ大学病院？

東京純心大学のデメリットといえば立地です。
最寄り駅は八王子駅か青梅線の拝島駅ですが、そこからのアクセスが悪く駅からバスで20分以上
激コミバスに揺られます。

同じ敷地内に系列の中学、高校があるならスクールバス出すのが普通の考えですが、
予算がないのでしょう。学校周辺に商業施設はありません。