Fラン大学の大学院にいくメリットってなんですか?
Fラン大学の大学院に行くメリットって、なんですか。
Fランク大学は行く意味がない大学として有名ですが、Fランク大学の大学院は行く意味はあるのでしょうか。
そのメリットを考えてみました。
●Fランの大学院で学歴ロンダは出来る?
まず大学院に行く目的として多く挙げられるのが、いわゆる「学歴ロンダ」です。
自分の学歴に納得がいっていない学生は、普通に卒業して就活をしても、納得のいく就職先にも入れず、一生コンプレックスを抱いて生きていくことになります。
それを避けるため、しっかりと将来のことを考えて大学院受験のために勉強して合格し、履歴書の最終学歴を有名な大学院にする人(=学歴ロンダ)も多々見られます。
参考 : 大学院入試で学歴ロンダリング!Fラン脱出人生逆転法!
参考 : 中卒・高卒者の就職先よりひどい、Fラン卒の就職先をまとめてみた
そういう意味では、Fランの大学院自体は、学歴ロンダの意味合いには使えません。
Fランの大学院に行ったところで、最終学歴はFランですから、就職に役立つこともありません。
●Fラン大学院に行って、大学教授や研究者を目指す道はあるのか
本来、大学院とは学部においてできない「より高度な研究」を行うための機関です。
大学院卒の一般的な進路としては、一般企業への就職の他に、大学に残って助教授→教授となっていくルート、他にその専門知識を活かして企業の研究員になるルートがあります。
しかしながら、優秀な大学院を卒業した「ポスドク (=大学院博士課程を卒業した研究員)」でも、現代の日本では教授職や研究員職を探すのが難しいと言われています。
これはFラン大学院卒に限った話ではなく、日本のあらゆる大学院を出た学生たちにとっての大きな課題となっているのですが、ポスドク人材の1割が給料をもらえておらず、また3割が社会保険に加入できていないと言われています。
つまり、教授職や研究職の就職先がないのです。
これでは、ポスドクたちはその日暮らしのバイトで食いつなぐフリーターと大差ないですね。文部科学省も問題視しているようです。
ちなみにこういったポスドクのポジションから正規雇用の職を見付けられるのは、年間わずか6%ほどと言われています。
より良い大学の大学院を出てすらそうなのですから、ましてFラン大学院出身のポスドクが研究職や教授になれると考えるのは、バカバカしい考えだと言えるでしょう。
●大学院卒といえばモテる?
モテるために学歴を活用したい層もいるようです。
しかしながら、日本では大学院はまだそこまで主流の存在ではないので、そこまでモテるために使えるキーワードではありません。
大学院卒より高学歴大学卒業の方が一般的には見栄えが良いのが日本社会です。
確かに多少は大学院卒の学歴により恩恵を受けることは出来るかもしれませんが、数百万の学費と2〜5年間の時間を費やす見返りとはしては、あまりに小さすぎると言えるでしょう。
●モラトリアム期間が延びる
親のお金で大学院に通える人は、学生期間を延長出来るというメリットがあります。
後ほど就職などで後悔することにはなりますが、少しでも遊びたい人には、楽に入れるFラン大学の大学院も選択肢になるのかもしれません。
●要するにFランの大学院は行くだけ無駄
つまるところ、モラトリアム期間延長くらいしかメリットがないようです。従ってFランク大学の大学院は行くだけ無駄だと考えられます。
もちろんその大学にいる教授に学びたいことがある、など様々な意味のある理由もあるかもしれませんが、そういう特殊ケースを除き、Fランク大学の大学院には入ってはいけません。
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