Fランク大学の学生でも塾講師になることは可能なのか
Fラン大学の人が、塾講師や家庭教師のバイトしたら舐められますか。
こういうバイトに興味あるのですが「ハッFラン大学ね。」みたいな感じに舐められるのが嫌です。一流大学じゃないと信頼してもらえないのでしょうか。
人に勉強を教えるのが好きだったり子供の相手をするのが得意ということで、大学中のバイトとして塾講師をやってみたいという人は多くいます。
しかしながら塾講師は勉強を教える仕事。勉強が出来ない馬鹿の代名詞であるFランの学生でも、塾講師になることは出来るのでしょうか。
回答します。
Fラン大の学生でも塾講師になることは可能です。
以下、その理由をご説明します。
●塾といっても大学と同じで色々なレベルがある
一言に「塾」といっても色々な種類があります。例えば教える対象によって分類できます。
小学生向け、中学生向け、高校生向け、それぞれ塾講師に必要なスキルも変わってきますよね。
また、同じ学年の子供に教えるとしても、教える内容の難易度も塾によって差があります。
極端な例で言えば東大受験を目指す高校生向けの塾と、とりあえず大学に入れればいいやという学生向けの塾では講師に求められる能力も変わります。
当然、塾はそのレベルによって授業料も変わります。そうなればそこで教えるアルバイトの給料も違ってきます。
もちろんレベルが高いほど、講師の能力も求められますので、必然と授業料も講師のバイトの給料も高くなる傾向にあります。
●給与は低いが、簡単な内容を教える塾講師なら需要はある
たとえば東京の学習塾で言えば、小学生の宿題サポート程度の個別指導塾で時給1,000円くらい、といったところもありますし、一方で大学受験生相手の集団学習塾の講師で時給2,500円以上のところもあり、給与はバラバラです。
レベルの低い塾は「学校の復習・宿題」を教える形になり、レベルが高くなると「受験勉強」が仕事の内容になります。
高学歴でたくさん給与が欲しい学生は、当然受験勉強指導の塾に行きますので、必然的に学校の宿題を教えるような塾の求人に応募する学生の偏差値は低くなる傾向になります。
Fラン学生でも塾の講師をやりたいのであれば、学習が苦手な小学生5年生や中学生2年生を教える塾を探して採用面接を受けると良いでしょう(小学6年生や中学3年生は受験を控えているために講師に求められるレベルも上がります)。
●地方の塾なら需要はある
なお、都内や関西中心部では高学歴学生が多いですが、地方都市には高学歴の学生は少ないです。
そして予備校を除いた塾の先生(正社員)は高学歴大学を卒業した人がやる仕事ではないので、必然的にC〜Eランク程度の大学の卒業生が多くなります。
アルバイトも同様で、地方には高学歴がそもそも少なく、都心と比べて相対的な学力レベルも下がるため、Fランの大学生でも塾の先生が出来るケースがあります。
実際に栄光ゼ●ナールという塾チェーンの地方の教室ではEランの学生がアルバイトで塾の先生をやっているケースが多い事例からも、Fランにもチャンスがあることがわかります。
●教える内容が簡単な塾の方が、講師は楽ができるから実はお得!
塾講師のアルバイトをするのであれば給与が高い方が良いと一概に思っている人が多いですが、実は違います。
人によっては楽にお金を稼げることの方が重要に感じるのではないでしょうか。
例えば、個別授業を担当する場合、生徒が問題を解いている間に「次の問題の準備」「テストの採点」などを済ませてしまうことができます。
ただこれが10人20人を相手にするとなると、講師は授業前や授業後にも時間をとって、質問に答えたりするのも大変になります。
これが難易度の高い「特進コース」のような受け持ちになると、教える内容も難しくなるので、講師に来る質問ももちろん難しくなります。
なるべく楽をするためには、個別授業で難易度の低い勉強を教えるに限ります。Fラン生にもそれをお勧めします。
●Fラン生が塾講師になるための具体的な方法
塾講師になるために大事なことは、単純なことですが「とにかく受かるまで受ける」ことが大切です。
Sランの学生でも落ちることもあります。募集していた枠が埋まってしまったなど、採用側の事情は色々ありえますが、そんなものは受ける方からはわかりません。
ある程度の都市部であれば、探せば近くにはいくつもの学習塾があるはずです。だからこそ気にせず片端から受けてみるのが良いと思います。せいぜい挨拶や礼儀にだけ気を付けて、あとは人手が足りていないところに当たるのを待つだけです。
小さい塾は人手が足りなくなるとすぐに採用する必要もあり、タイミングが合えばFランでも採用されることは普通にあると思います。
学習塾というものは (特に集団指導塾は) 学生アルバイトの離職率が非常に高い業界として有名です。授業の準備や資料作成などの雑務が最初に想像していたよりも多く、半年程度でやめてしまう学生がほとんどだそうです。
どちらかというと入るよりも「入った後」の方が大変になります。その覚悟があるのなら、めげずにあちこちの面接に足を運んでみましょう。
●Fランだから生徒に舐められたりするの?
あなたの学歴についてですが、基本的にFランクだからといって生徒から舐められたりすることはありません。
そもそもほとんどの塾が、講師のプライベート (通っている大学や年齢) について話すことを厳しく禁じています。
というのも生徒はともかくとして、その話が保護者に伝わったときにクレームになる可能性があるからです。
「Fランの学生なんかにウチの子を指導させているの?!」という底辺モンスターペアレンツからのクレームはもちろん、「Sラン卒の先生なのに全然成績上がらないのはおかしい!」という論理破綻したクレームもありえます。そもそも学生にバイトをさせる時点でクレームの対象になることもあります。
従って、そもそも貴方自信の口から「アルバイトであること」「Fランク大学生であること」は話さないようにしましょう。あくまで「講師という職業の社会人」っぽく振る舞っていれば問題は起きません。
もうひとつご心配なのが「学力」についてだと思います。これについてはみなさんが想像されているよりも何とかなったりします。
たとえば高校受験をするつもりの中学生生徒を教えるにしても、1・2年生のうちに必要なのは高度な知識ではなく「勉強する習慣」だったりします。
講師がアドリブでどんな質問にも答えられるという必要はなく、むしろしっかりと宿題をこなして自分で勉強できるよう、しっかり親切・丁寧に見守ってあげることの方が大事です。
こういった部分に関しては学力があるインテリ学生よりも、面倒見の良い講師の方が評価されますし、生徒からも尊敬されやすくなります。
もちろんしっかりうまく教えられるよう準備はしたいですね。
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