Fラン卒業生でも海外で就職? 世界で働くための条件とは (後半)
この記事は管理人が友人の紹介で知り合った「Fラン大卒・イギリス貿易会社勤務」の方による寄稿「Fラン卒でも海外で就職し、人生を逆転する方法」の後半です。
海外で働く上での英語スキルや就職のきっかけについては前半記事 (https://f-ran.com/jobhunting/work-abroad-1/) をご覧ください。
後半は「Fラン卒業生でも海外で就職するために必要なこと・働く上で気を付けること」についてです (読みやすさのため一部文体や章立ての変更を行っています)。
●絶対必要なのは「お気楽さ・ポシティブさ」
私が最初に就職した東南アジアに限らず、海外で働く上で「日本と違う」ことが起こるのは日常茶飯事です。食べ物に限った話ではないです。色々なものに対する考え方が日本とは大きく違います。ビジネスの常識や役場での手続きなども違います。と言っても全部が違うわけではなく、意外と同じ部分があったりして余計にややこしかったりもします笑。
大事なのは日本と違うことを「そのまま受け入れる」ことです。私が現地で知り合った他の日本人の中には、「○○人はああだ・こうだ」と自分の日本人としての常識に照らし合わせて、何でも決め付けてしまう人が多くもいました。そういった人に限って文句ばかりで、仕事ができなかったり、現地人スタッフに嫌われていたりするわけです。
たとえば私が最初の会社で管理していたスタッフたちですが、「友だちに誘われて急に仕事を辞める、転職する」「そうかと思えば半年後にケロッとして戻ってくる(転職先がブラックだった)」「ヒマになると職場のパソコンで友だちとビデオチャット」といったことがよくありました。自分で言うのもなんですが、まるでFラン大学生のバイトですね。
ただだからと言って彼らは「仕事ができないバカ」ではないのです。東南アジアの人々は転職に対する考え方が非常にゆるいというだけです。簡単に仕事を辞めてしまう人もいれば、人手が足りない時にはスタッフの友だちつながりで、新しい人材をすぐに連れてきてくれたということもありました。彼らは友だち付き合いをとても大事にするようで、そういった部分を上手く活かせるようにすれば良いのです。
仕事中に遊ぶのも、ヒマなときも働いているフリをしないというだけです。それを見付けて新しい作業をやらせればいいだけで、むしろ半分遊ばせながらの方がテキパキ仕事をこなしたりもします。
「あれが違う・これが違う」と文句を言うのではなく、まずは「そんなもんなんだなー」と何でも受け入れられるポジティブな心が必要なのだと思います。むしろそういった違いを「へー面白いな」と感じられるくらいの気楽さがないと大変でしょう。
英語についてもそうですが、今できないことを気にしないで、「じゃあこれからやってやるぞ」くらいに思えない人は、海外就職はストレスがたまって大変なんじゃないでしょうか。Fラン卒でも海外ではスタート地点は同じです。
●二番目に大事なのは体調管理・危機管理
海外に住みはじめると、最初は絶対に体調を崩します。私は東南アジアで働き始めたときはもちろん、イギリスに移住したときもそうでした。
それはしょうがないですが、大きな病気や怪我だけはしないように、本当に気を付けることが大切です。特に途上国での場合ですが、日本と違って保険が一切効かないので、まともな病院に行くととても高いですし、警察などもしっかりしていません。
第一Fラン大学生だった私が、海外で自力で病院や警察とやり取りできるわけがなく、何ごとも大ごとにならないように色々と注意する必要があります。「生もの系の現地料理は控える笑」「道路では車にめっちゃ気を付ける」などです。
仕事ではポジティブに、普段の生活は (慣れるまでは) 慎重に、ということですね。
●Fランで勉強ができなくても、ビザと雇用契約についてだけはしっかり調べること
日本のパスポートは非常に優秀で、基本的にどの国でも変な取調べなく出入りすることができます。とは言え旅行ではなく現地で働くとなると、ビザの管理だけはしっかりとしないといけません。
正式にはいわゆる就労ビザを取得することになるのですが、この仕組みが国によって様々で、しっかりと調べないと不法滞在・不法就労になります。
私が東南アジアで失敗をしたときは運良く?警察などのお世話になることはなかったのですが、隣国に出張した際にビザが切れていたことが発覚し、関税でけっこうな額の罰金 (という名の賄賂…? 後々調べると正規の金額よりも多かったです) を払うはめになりました。働き始めで給料も安かった頃ですので、お財布的には結構な打撃でした笑。
私の場合お金で何とかなったのですが、場合によっては犯罪にもなりかねないことですので、ビザの仕組みについては面倒くさがらず、英語が苦手でも徹底的に調べておくことが大事です。
あとは雇用契約ですね。私は最初東南アジアで就職したときは気にしていなかったのですが、本当は自分の将来を守るためにも、そういった部分はシビアに考える必要があります。
海外では日本の常識が通用しない分、契約の内容が非常に大切になります (仕事の上でもそうです)。ちょっとでも疑問に思うことがあればしっかりと確認してください。雇ってくれるからといって、そこで遠慮する必要はありません。
●Fラン大学生が世界に飛び出してみて
海外で就職して働くために必要なことは以上です。他にも色々と大切なことはありますが、まずは上の三つだけでもおさえておいて下さい。
最後に今の私についてですが、中高大と学生の時に勉強を一切してこなかったことを後悔しています。とは言え過去を変えられるわけではありませんし、これから取り返していこうと思います。むしろ海外に出てこなかったことを考えると、もう半分くらいは取り返したのではないかなと思います笑。
実は東南アジアでSさんに出会う前は、卒業したら知り合いの自動車工場で働くつもりでいました (なので就活すらしていませんでいた)。イギリスは物価もそこそこ高い分けっこう給料ももらっていますし、決してエリートというほどではないのですが、たまに日本に帰れば親せきや友だちの尊敬の的です。
何より海外で働いていて良いのは、誰も私の大学について気にしないことです。もし東大を出ていれば、日本のナンバーワン大学と紹介できるのですが、そうでない限りは偏差値40以下でも早稲田慶應でも、詳しく調べない限りは誰も気付きません笑。
これを読んでくれている人で、もし今Fランク大学に通っていて人生を逆転したいと本気で思うのなら、海外に出てみるという選択肢もあるということを知ってもらえればと思います。私もまだまだ頑張っていきます。ぜひ皆さんも頑張ってください。
(寄稿内容は以上です)
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