医学部医学科にもFランはありますか?
医学部医学科にFランはありますか?
全国には医学部のある大学がたくさんありますが、その中にFランクの医学部医学科はあるのでしょうか?
確かに訳の分からない名前の大学の医学部は存在しますし、大学自体がFランの大学に医学部が存在することもあります(帝京大学など)。
また、両親が医者の家庭が、大金を払って子息を医学部医学科に入学させるという話もよく聞く噂です。
実際のところ、Fラン大医学部医学科は存在するのでしょうか?調べてみました。
回答します。
Fランの医学部医学科は存在しません。
以下にその根拠を記載します。
●医学部医学科にFランは存在しない
河合塾のデータによると、一番簡単な医学部医学科は川崎医科大学ですが、それでも、偏差値は62.5です。
受験科目数が少ない事を考えても、この偏差値ではBラン程度にしかならず、Fランということは不可能です。
そのため、医学部医学科にはFランはないということが出来ます。
医学部医学科の中で最底辺の大学を、他大学の医学部生が「あそこはFランだから」等と馬鹿にすることはありますが、それはあくまで医学部医学科の中での比較ですので、真面目に受け取ってはいけません。
●「Fラン医科大学は金で入れる」は嘘
また、世の中には「Fランの医科大学なら金を払えば誰でも入れる!」という人がいますが、これも相手にするだけ無駄です。
仮に金を積んで入学できたとしても、Fラン生クラスの低い学力の持ち主だと、大学の勉強についていけませんし、ましてや医師の国家試験に合格することは出来ません。
Fランクラスの学力を持った医学部生は存在しても、Fランクラスの学力で医師になった人は恐らくいないのが現実ではないでしょうか。
●どうしてFランの医学部医学科は存在しないのか?
偏差値の高い国立大学の医学部は全てSランクの学力を誇りますので、私立の医科大学のケースで考えてみます。
Fランの医学部医学科が存在しない理由は「私立医科大学は国家試験の合格率が命だから」です。
医師の国家試験の合格率は、毎年90%前後とかなりの高水準ですが、これは医師国家試験が簡単なのではありません。
当然医学部生の知的水準が高いことが理由です。
そして、私立医科大学に学生が集まるかどうかは、この合格率によって決まります。つまり、国家試験の合格率が経営に大きな影響を与えるのです。
もしお勉強が出来ない学生を大量に合格にしてしまったら、国家試験の合格率が下がってしまいます。そうなっては大学運営に大きな痛手です。
そのような事態にならないよう、国家試験の合格率を高く保つために、優秀な学生しか合格出来ないようになっています。
したがって全国の医学部医学科にFランは存在し得ないのです。
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