実際にFラン大学に入った私が高校生の皆に伝えたいこと

Fランク大学に入学してしまった佐藤美砂さん(仮名)から寄稿がありました。

高校生の皆にどうしても読んでもらいたいということで、下記に転載します。

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●Fランにしか受からなかった私

Fランと言われる大学に私が入ったのは2009年のこと。進学校の高校に入ったが、不登校になり、落ちこぼれ、周囲からは良い大学・良い企業に入れという圧力に屈した受験戦争の結果であった。

センター試験でものきなみ失敗し、8割以上の点数の科目と半分も取れない科目。引っ越しの予定があったので、とにかく出せば受かる大学を探して希望を出した。学部も、今後につながりそうという何となくの理由で商学部を選んだ。

入学式がおわり、はじめて大学に足を運ぶ。入って目に付いたのはキンキラキンのブランドバッグや髪色の猿たちばかり(あくまで田舎から出てきた私が目に付いたのが、ブランドバッグで、髪色も同様の理由と言えます)。

私はこいつらと違う。必ず編入して良い企業に就職して人生を大逆転する」と誓った。

そこから、巡り巡って私は居酒屋の夜勤とサークル活動・一人暮らしの友達の家での飲み会のループ&ループ。好きな教授や、興味ある授業にはなんとか出るが、必須授業は置いていきぼり。私の誓いはFラン大学の雰囲気にのまれ、いつしか消え去ってしまった。環境というのは恐ろしいもので、周り全部が人生終了レベルの人間の中で、一人だけ頑張るのは難しいのだ。

その結果、単位は有るが必須単位がなく卒業できない状態、からの留年。中退まで一気であった。
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●Fラン経験者からのアドバイス・・・絶対に行くな!!!

今の就職先はドブラック中のブラックだが、夜勤のアルバイト漬けよりは金銭面的な不安も少なく、体力的にもやって行けているように思う。

Fラン.comさんの別の記事で、Fラン大学生は、知的労働ができずに、単純作業や肉体労働がメインになる可能性が高いと書いてあったが、実態としておおむねその通りだ。

お客様のオーダーをとったり、荷物を運んだり、声出ししたり。本人たちは頭を使っていると思っているが、ただ指示に従っているだけだ。そもそもそれは高卒で出来ることではないのか。Fラン大学は最終的に高卒に4年間の遊び期間を与えているわけで、高卒レベルの人間が自堕落な性格になる環境としか言いようがない。

大学生活で得たことはこれといってないのだが、あの底辺があったから今ががんばるしかない、という気力・精神は培った。アルバイトから、正社員になった為、卒業証明書の提出すらしておらず、そのまま大卒の体で働いているのが現状だ。幸い周りも高卒が多かったり、大学についてはコンプレックスを抱える者が多いので、出身校の話題になることはほとんどない。

だから、奨学金を借りてまでFランにいくのであれば、何かそこにれっきとした理由が必要であると考える。どうしても入りたい部活があったり(私の場合は女子ラクロス部があった、結果的にそれでも後悔しているけど)、入りたい企業にコネのあるとか。

家から近い、たまたま受かった程度の理由でいくのは高校までで充分ではなかろうか?

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