OSCE(オスキー)は理学療法専攻でも受けなきゃいけないんでしょうか?


医学部、歯学部、獣医学部、6年制薬学部学生が臨床実習を行う前に受ける通過点と言えばOSCE(オスキー)です。

OSCE攻略のコツといえば時間。時間切れで落ちたという学生もいますが、東京五輪を境に、理学療法専攻の学生が臨床実習に行く前にOSCEを受けさせる大学が増えています。

OSCEって何?

OSCEは、Objective Structured Clinical Examinationの略称で、客観的臨床能力試験のことです。日本の医学部、歯学部、獣医学部、6年制薬学部学生は臨床実習に臨む前にCBTとOSCEに合格する必要があります。

’75年に英国で提唱され、日本で客観的臨床能力試験という名称で用いられるようになったのは’88年筑波大学が初めてです。OSCEという名称が使用されたのは’94年の川崎医科大学が最初です。

試験そのものは’01年に入って初めてトライアルが実施されたので、日本での歴史は欧米諸国に比べ浅いのです。

学部によってOSCEの課題が違う?

当然のことながら学部によってOSCEの課題は違います。
医学部は、医療面接、胸部診察、腹部診察、神経診察、救急、頭頚部診察、バイタルサイン等が挙げられます。歯学部は、医療面接、口腔内診査、診断、テンポラリー・クラウンの作成、バイタルサインなどです。

獣医学部はさらに複雑で、臨床面接、小動物身体検査、大動物身体検査、無菌操作または皮膚融合、薬学部のOSCEは患者・来局者応対、各種薬剤の調製、無菌操作、情報の提供が課題として出題されます。

OSCEは、模擬患者を相手に診察及び医療面接、調剤を行い、大学の先生が試験監督を勤めるものです。
時間配分を練習し、おちついてやれば9割が合格しますが、何の対策も練らなければスベることもあります。

OSCE不合格になるケースはある?

OSCEに不合格になるケースがあるとすれば、時間配分のミスや、パニックになったこと、機材の操作ミスなどです。
医学部のOSCEでは6つの部屋(ステーション)を周り、入室し、課題に書かれた行為を行います。

医療面接、頭頚骨診断、胸部診断、腹部診断、神経診断、救急外来の中で、医療面接の配点は少ないのですが項目が多いので前もって効率化し、落ち着いてこなせるようにしましょう。

救急で使用するAEDは本物ではないので、電源を入れると勝手に作業工程が進んでしまいます。予期せぬことでOSCE不合格になることもありますので、気を付けるべきです。医学部では6年次の臨床試験後に受けるPost-CC OSCEがあります。

薬学部では、調剤ミスや、処方服薬指導で頭がいっぱいになり無言のまま終わってしまったということがない限りOSCEは合格するようです。

理学療法専攻でも既に取り入れている大学がある

今までOSCEは医学部、薬学部、獣医学部が取り入れていましたが、理学療法専攻や学科でも取り入れる動きが出てきました。すでに共立女子大学が取り入れており、OSCEの公的化が義務付けられる日も近いでしょう。

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