箱根駅伝大学年間予算は5000万~1億?!大金が絡む理由と内訳教えます

学歴格差、特色格差が続く大学で、体育会系部活が果たす役割は大きいです。

長距離、野球、サッカーは御三家と言えるでしょう。学歴格差、特色格差が続く大学で、体育会系部活が果たす役割は大きいです。


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その中のひとつ、箱根駅伝は毎年25%以上の視聴率になり、大学の知名度をかけたものになります。

今回は、箱根駅伝に出場する強豪大学の長距離部の年間予算は、どれぐらいになるのか。
駅伝の勝敗を決めると言われるケニア人留学生は何故大学を選ぶのかについて解説したいと思います。

箱根駅伝は最低でも5000万かかる

箱根駅伝など長距離全国出場を強化している大学の年間予算は5000万~1億と言われています。

スポーツしか売り物がないというFランなら話は別ですが、巨額な予算は人件費だけではありません。設備投資は、学生の寮の費用を除いてもかなりの額になります。主な内訳は以下の通りです。

  • 合宿費
  • 遠征費
  • トレーニング費用(機材購入、選手のパーソナルトレーニングなど)
  • 治療費(接骨院、鍼灸など)
  • 人件費(監督、顧問、トレーナーなど)

膨大な費用は、合宿費、遠征費、人件費が大半を占めます。
合宿は年間で2カ月ぐらいの合宿を実施。合宿で高地トレーニングを行う大学もあります。

部員50人で、1泊三食付き8000円×60日+移動費を計算すると、2千万は軽く超えてしまいます。

強豪は関東インカレなどでも面々が揃っています。

設備面では、シード圏内の大学は学内に400m全天候型トラックがあり、

東海大低圧室や、城西大の『ハイアルチ』の様に、高地トレーニングを想定した設備が投入されている所もあります。

シード校になると2way酸素ルームを投入している所もあります。

人件費は、監督、顧問、トレーナーだけではありません。

ケニア人留学生招聘や、中高一貫校の大学になるとスポーツ推薦選手の授業料免除、奨学金免除が当たり前になっています。

これらのお金は、どこから出てくるのか不思議ですよね。
Fランであれば、なおさらです。どこからでてくるのでしょうか。

宗教系大学の場合は寄付金が多いが

駅伝の膨大な年間予算は、宗教系大学の場合は、寄付金に頼ることができます。

’23年に8位に入った創価大学は、その点優位ですね。
それでもまかないきれずに、合宿費の一部は学生の負担になることもあるのです。

大学OBが契約するスポーツメーカー、食品メーカーから何等かのサポートを受けることもありますが、ごくわずか。地方の大会に選手が出場する際に、契約しているスポンサーを印刷したTシャツを着て資金集めをする大学もあります。

どこに予算をかけるかは、大学によって配分が異なりますが、強いチームを作り有名になるためにはお金はかかるのです。

外国人留学生は、単純にお金を稼ぎたいのであれば実業団に行くかもしれません。
何故彼らは実業団ではなく大学に入るのでしょうか。

外国人が実業団ではなく大学を目指す理由

アフリカ系の留学生が、稼げる実業団を目指すのではなく大学を目指すのは理由があります。
一攫千金を狙うことができるのは、自分たちの中でも一握りしかいないので高校から一貫校に留学するケースも稀ではありません。

かつての日本でも、早稲田の瀬古選手は監督のポケットマネーで招聘されたと言います。

新型コロナの様な感染症で、大会が中止になると実業団の選手は食べていけなくなくなります。

日本人選手のレベルも年々あがっており、外国人=レベルが段違いとタカをくくっているとクビになってしまう。外国人選手たちは、セカンドキャリアを身に着けるために、大学に通うのです。

外国人選手を日本に招聘するヘッドハンター側も、コーディネートする大学、日本語の所得、文化週間の理解、雇用促進まで考えています。

Fランは、MARCH以上の大学と違い、就職先はどちらかというと地方創生が多いのが特徴です。
実業団で活躍した後は、地方創生の就職先へと道が開けるのではないでしょうか。

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