’28年佐賀県立大学新設?!大学数ワースト1佐賀県・時代に逆行するか?!


佐賀県が’23年初頭に、県3番目となる大学新設に動き始めました。
’23年は大学新設抑制の規制法が配布された年度。

時代に逆行するといえる大学新設ですが、何故大学を新設するのでしょうか。

佐賀県立大学は何を目指す

’28年に開学予定の佐賀県立大学は、IT(情報技術)や経営などを一元的に学ぶ「理文融合型」の大学を目指すそうです。
地域密着Fランあるあるのアドミッション・ポリシーな所に一抹の不安を感じます。

定員は1学年200〜300人で、県が設置する公立大学法人が運営を担います。
設置費用は最大で200億円ですが、設備投資は予定より膨らむでしょう。
大学誘致に税金が投入されるので反対の声が多数上がっています。


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では何故佐賀県なのでしょうか。

佐賀県は大学数ワースト1だった

佐賀県は、国立1校(佐賀大学)、私立1校(西九州大学)のみ
大学数全国ワースト1です。

県内の大学進学希望者(令和シングル現在:約3,400人)の中で、
県内2大学に進学したのは600人(17%)。

大学進学をきっかけに他府県に住む若者が増え、この図の通り人口流出も止まりません。


©twitter.com/nikkei

希望する学部や難易度が合わないというもっともな理由なのですが、
15歳以下の子供が日本で3番目に多いのは佐賀県なので、
人口流出を食い止める理由もあります。

県立大学には、11の市や町が誘致の意向を示しています。
人口減少、高齢化が問題となっている唐津市、伊万里市、玄海町の県北地域は、
誘致に積極的ですが、学生を確保できるかどうかという視点でハードルが高くなります。

武雄市に4年制大学が建っている?

わざわざ県立大学を招聘しなくてもいいという声があがるのももっともです。
’23年2月に、佐賀女子短大などを運営する学校法人旭学園(佐賀市)が
’25年開校を目途にした四年制大学設立を発表。

こちらは韓国をはじめとした東南アジア系留学生を招いた国際学部で攻めてきます。

Fラン生としては『新型コロナの波が終息したと思ったら、また国際学部か』と
思うかもしれません。


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民間ならどんな企業でも、事前にマーケティグリサーチを行い、
集客の見込みがあるのか検討します。
大学側は『開校さえすれば生徒に来てもらえる』と殿様商売です。

大学を開校したいのであれば、
主要鉄道駅から通いやすい立地、就職に繋がりやすい学部、学びたいと思える校舎など
学生にメリットがある大学にするのが当たり前ではないでしょうか。

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