奥羽大学はGReeeeNの出身大学なんですか?


奥羽大学は郡山市にあるFランです。歯科大として半世紀前から福島県では知名度が高く今ではGReeeeNの出身大学として知られています。

メンバー全員が奥羽大学で知り合い歯科医師国家試験合格後、歯科医師とミュージシャンを兼業している姿はFランからの大成功ですね。

GReeeeNの逆転劇があるまで奥羽大学は歯学部不祥事、定員割れなど様々な問題を起こしていたのをご存知でしょうか。

奥羽大学は福島唯一の歯科大

奥羽大学は、’72年に東北歯科大として開学しました。’21年現在の学部構成は歯学部と薬学部で6年制です。

交通の便は良く、JR郡山富田駅が大学のすぐ側に出来たので電車から歩いて5分というのは便利です。

シラバスは、1次は高校の延長の基礎座学ですが、2年からは分野ごとの講義が入ってきます。4次はゼミとCBT対策、5次に附属病院で実部と卒業研究、6次は国家資格対策に充てられます。

奥羽大学の入試要項

奥羽大学の入試要項は以下の通りになります

  • 学校推薦(専願:歯学部は小論文と面接、薬学部は面接のみ)
  • 一般選抜
  • 総合選抜(歯学部:小論文と面接、薬学部は面接のみ)
  • 特待生選抜
  • 同窓生選抜(卒業生子女:小論文と面接)
  • その他編入学、帰国子女選抜

’21年度の歯学部の受験結果は以下の通りになります。

©ohu-u.ac.jp/
一般選抜と特待生選抜の問題は同じで、コミュニケーション英語1と2、数学、物理、化学、生物から一科目選択受験となります。

’12年に文部科学省から指導ガイダンスが入った事により特待生枠を設けた奥羽学園ですが、特待生枠が厳しすぎるという声も上がっています。

実質6割!授業料全額免除の特待生の厳しさの理由

特待生選抜は総合選抜の科目ごとの得点数が80点以上が条件です。90点以上を目指すつもりでないと80点はとれません。

’12年に奥羽大学は国から査察を受けているので特待生に進級テストで毎年80点以上出せば授業料全額免除、79点以下であれば半額と厳しくしています。

6年後の卒業までに特待生の中で全半額免除の特待生が6割という事は、全額免除は特待生入学の3割残っていればよいという計算になるのでFランといえども甘くありません。

学費が日本一安いのに何故低い?薬剤師合格率3割?

学費が日本一安い薬学系Fランが奥羽大学ですがデメリットは薬学部国試合格率が悪いことです。’21年度薬剤師国家試験(第106回)では合格率3割というありがたくない数字となりました。

©ohu-u.ac.jp/

その理由は以下の通りになります。

  • 講義は特待生向け
  • テストで習っていない所を平気で出題する教授がいる
  • 他大学では後期に集中して行うCBT対策が試験1~2カ月前
  • 再試に4000円ボったくる
  • 講義に関係ない話を延々とする教授がいる
  • 自分次第、生徒のやる気次第

やはり奥羽大学唯一の希望は歯学部なのでしょうか。

奥羽大学唯一の希望は歯学部?単科大学に戻るべき?

奥羽大学が唯一誇れるのは歯科国家試験合格率です。明海大の国家試験合格率を追い抜いたことです。

国家試験に合格したからといって即研修医になれるかと言えば下記の表の通り、現実が厳しいのが判ります。

©ohu-u.ac.jp/
奥羽大学も単科大学だけでは生き残れないと考え大学名を変更した直後に文学部を設置しましたが失敗に終わり、薬学部を設置しました。

ところが薬剤師の合格率は振るわず、万年定員割れである現状を解決しなければいけません。
奥羽大学は令和の今、また違う学部を設立する時が来ているかもしれません。

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