就活時に見抜く!上場する会社・倒産する会社・実例から読み解く

令和に入り、前年度まで絶好調だった会社が突然『粉飾決済発覚・倒産』という事も珍しい話ではなくなりました。

『内定、入社した数カ月後に、自分の会社はなくなっていました』を防ぐために、就活時に見抜く、上場する会社、落ち目になる会社の見分け方を、解説したいと思います。

企業の屋台骨を傾かせる経営者に共通する5つの項目

データ会社が企業の信用調査をする際、貸借対照表だけでなく、経営者もしくは患部の人物像を信用の判断材料にしています。貸借対照表など過去に倒産した会社のデータと比較し、経営が傾く企業に共通する経営者の人物像を割り出すのです。

企業の経営を傾かせる経営者の人物に、共通するのは以下の5つです。

  • 数字に弱い(決算書を読み解く力がない、もしくは部下任せ)
  • 大風呂敷を広げる、理想を語り過ぎる
  • 自分の手の届かないビジネスをする
  • 悪いことが起きると内輪でもみ消す
  • 業界動向に疎い

これで社長以外の陰の実力者が居た場合は、破産に一気に進んでしまいます。経営を乗っ取られた挙句に、立ちゆきがいかなくなり経営破綻というケースも怒るのです。

経営者が自社の決算書を管財人に任せているケースは案外多く、キャッシュフロー(手元にいくら現金があるか)、
売掛金の現金化まで何日かかるかを、正確に把握していないトップも多く存在します。これではいけません。

貸借対照表から倒産する企業を読み取る

貸借対照表から、倒産寸前の危ない企業を読み取るのも可能です。こちらは極端な例ですが、左側が’22年に上場した優良企業。右が上場した数カ月後に経営破綻した企業です。何が問題だったのでしょうか。


@OTE_WALK/x.com

右の貸借対照表は、’10年に経営破綻した相模原市の半導体製造メーカー『エフ・オー・アイ』のものです。
’09年11年東証マザーズ上場後に粉飾が発覚。売上高の97%が架空取引と発覚し、10年6月に上場廃止になり当時『エフオーアイ事件』と呼ばれていました。この決算書は上場時のものです。

エフ・オー・アイは、’94年に設立された半導体製造メーカー。’09年に増収増益で上場しましたが、売上高は118憶と公表していたものの実際は2億しかなく、98%粉飾決済で上場したことが発覚。


エフ・オー・アイは、会社が倒産する9割の要素を全て満たしていました。

    • 手の届かない範囲でビジネスを広げすぎ(中国、台湾、韓国の子会社を作った)
    • 売るべき製品がない
    • 資産の大半が売掛金にも関わらず現金化に2年かかる
    • 社長が重役が時代の流れに乗らない(販売の見込めない製品を製造し続けた)
    • 内輪で話を決めてしまう(架空取引を内部監査役がもみ消した)
    • 新商品開発、商品製造が出来ない

潰れるという次元ではなく、お縄になる企業です。入社した会社が上場すると思って入社して、潰れたらどうしますか。その前に、危ない企業を見抜く手立てはあるのです。

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