「大卒の方が高卒より生涯賃金が良い」という底辺Fランク大学生の論理は破綻している


●勘違いしてはいけない!「高卒よりFラン卒の方がマシ」は間違い!

「とりあえず大学に行ってから考える」

上記は典型的な日本人高校生の思考回路です。Fランに行く学生のみならず、東大に行く学生でもこのような考え方を持っている事が多いように思います。

 

「将来就きたい職業はまだ分からない。でも大学4年間の間に就きたい仕事は決まるっしょ。とりあえず大学行くか!」

 

まあ多くの高校生が思っているのはこんなところなのでしょう。実は、こと底辺大学の学生にとってはこの事実は当てはまりません。

 

にも関わらず、多くの高校生がこういった思考に至るのには理由があります。私たちの多くが常識だと思い込んでいる2つの間違った事実が原因です。

高校生が勘違いしやすい思い込み
大卒ならば高卒より給料が高い、と思っている
どんな大学でも、大学にさえ行けば就ける職業の幅が広くなる、と思っている

給料だって高卒より絶対に良いに決まってるし、大学の4年間で色々な事を勉強出来るから就ける職業の幅も広がるはず・・・・・・ところがこれ、Fラン大の学生にはあてはまりません。残念ながらこれはある一定レベル以上の大学生のお話になります。

 

断言しますが、Fランク大学に進学してしまうと高卒より就ける職業の幅は狭まります。加えて平均給料も高卒より安いです。

 

その理由を説明していきます。

①Fラン卒の給料が必ずしも高卒より高くない理由:

「大卒、短大卒、高卒の順で給料が高い」

れは厚生労働省や文部科学省が毎年出しているデータにも示されている事実です。近年の大卒者の生涯賃金は約2億5000万円といわれており、これは高卒の2億1000万円より遥かに高いです。

問題は、この大卒者の生涯賃金というのは、あくまで大卒者全体の平均であるという事です。

上を見れば東大卒の人たちの平均生涯賃金は余裕で3億越えですし、下を見れば底辺大学卒業生の平均額は余裕で大卒者平均を下回ります。当然、大卒者の平均とFラン大卒の平均が一致しない事は分かって頂けたと思います。

では、Fランの平均生涯賃金はいくらになるのでしょうか。2013年の労働政策研究によると、Fラン卒の平均賃金1億8500万円程度との結果が出ています。つまり、Fラン卒の生涯年収は高卒の2億1000万円より少ないのです。

【参考】2014年 学歴別推定生涯年収

独立行政法人労働政策研究・研修機構『ユースフル労働統計』 DODAキャリアコンパス等を参考に筆者作成 2014年度数値を使用

DODA社「キャリアコンパス」厚生労働省「賃金構造基本統計調査」独立行政法人労働政策研究機構「ユースフル労働統計」等を参考に筆者作成

大卒のくせに学問も収めず、かといって高卒ほど仕事経験もないので当然の結果ですが、Fランも大学と一括りにされるためこのような誤解が生まれる事が多いようです。

②Fラン大に行くと就ける職業の幅が狭まる理由:

「大学に行って4年間好きなことを勉強出来る。選択肢は無限にある。専門的な勉強をすればその職業に就ける。」

多くの高校生がこの発想に至るのは大方こんなところでしょう。しかし、残念ながらFラン大に4年通っても思い通りに行かない理由が2つあります。

(1)Fラン生はどうせ勉強しない。

97%以上のFラン大生は遊びまくっている周囲のサークルやバイトの友人に流されてしまったり、怠惰な自分の人間性に負けるという調査結果もあります。「自分は違う!」と多くのFラン大生は言うのですが、結局97%のFラン大生は”違わなかった”のです。

Fラン生が4年間で身に付けた知識は、高卒の人が4年間働いた経験にも敵いません。当然Eラン以上の大学に通っている人が身につけた専門性にも敵いません。

Fラン卒が4年間過ごしている間に、高卒も専門卒も一流大卒も4年間を過ごし成長している訳ですから、絶対評価で見たら最早選択肢の幅が広まるどころか、4年間で成長した高卒や専門卒や一流大卒に枠をとられ、結果としてFラン大生の選択肢が狭くなってしまう事は多いのです。

 

(2)4年間大学で学問を学んできたと見られる為、高卒と比べて就職のハードルが上がってしまう。

「高卒はまだ何も学んでいないまっさらな状態だから、これから色々教えていけば良い。」こういう前提で高卒は雇ってもらえます。その上大学に行ける頭を持った高校生のほとんどは高卒で就職しませんから、就職活動の際に強いライバルもいません。

そういう意味で元々選べる職種は少ないように見えても、その選択肢の中では自由に選べる事が多いです。

一方でFラン大卒はどうでしょうか。

大企業の多くは募集要項に「大学卒業見込みである事」とありますから、Fラン大生の方が選択肢は広いように思えてしまいます。しかしながらFラン生が外コンや外資メーカーのマーケターになりたい、総合商社や銀行で働きたい、と思っても99%無理です。

「学術的な素養や知識、経験があるはずだ」という前提の下、大卒は人材として欲されるわけですから、その前提を満たさず学術的素養がないFラン卒を採用したい優良企業などなかなかありません。仮にあったとしても、Sラン大〜Eラン大の学生よりも有能でなければ選ばれません。

つまり求められるハードルもライバルもレベルが高いので、望める選択肢は多くとも、Fラン生がその手に摑み取れる選択肢は非常に少ないのです。

きちんとした目的があっていくならまだしも、勝手な思い込みでFランに入学すると痛い目にあいますので、気をつけてください!

●受験生にオススメのページ&サイト

大学のパンフ請求で「1000円」もらおう!
プログラミングを学んで月収50万円を目指そう。
通学不要のサイバー大学って実際どうなの?
月額250円で、音楽・映画・本が○○放題♪

●こんな記事も読まれています

章の記事一覧へ

目次(トップページ)へ