Fラン大学がこんなにも存在する理由② 大学の絶対数の増加


●小泉改革によりFラン私大が激増:

Fラン大学が増加した背景には、大学側の事情も影響しています。ひとつには、私立大学の数が増加しすぎているということです。

かつての規制緩和により、大学を設立するための必要条件が緩くなったことをきっかけに、日本では私立大学の数が増加しました。

しかし、大学の数が増加したところで、大学に入学する若者人口は増加するわけではなく、むしろ社会問題として若者人口が減少しているという事実があります。

そのため、1校あたりの受験者数は減少することになり、大学入学者数を確保することが難しくなった私立大学がFラン化することになったのです。

増えてるのには背景があって、小泉さんが総理大臣のとき、よく規制緩和、規制緩和ってよく言ってたんですけど、ルールを緩くしたんです。

つまり、大学つくるときに、最初からダメダメって言うんじゃなくて、とりあえずはいっぱい、基準満たしたものはOKにして、自由に競争してもらいましょうよって考え方にしたんで、増えてきていると。

そうなると、競争が激しくなると、やっぱり厳しいところも出てくるわけです。(NHKオンライン「増えすぎ!? 日本の大学でいま何が?

(NHK)

●入学者を確保するために受験を簡単にするFラン大学:

私立大学の運営は大学入学者が納める授業料によって賄われますので、十分な数の大学入学者数を確保しなければ、大学を運営するための資金を集めることができません。

そのため、大学側としてはとにかく入学者を一定量確保することが一番の目的になってしまいます。

大学の学力レベルを一定に保つために、しっかりと受験生を選別しなければならないのですが、まずは入学者数を確保する必要がある以上、成績が悪い学生に対しても合格通知を出さざるを得ません。

当然、そもそも大学受験者が数多く集まるような有名・難関私立大学であればこのような心配もないのですが、名前が知られていないようなマイナー大学は、来てくれる受験生を全員合格にすることも珍しくはないのです。このような理由で、Fラン大学が量産されることになります。

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